ダイエットでめまいや立ちくらみが・・・原因は低血糖だけじゃない!5つの対策を解説
ダイエットを始めてからめまいや立ちくらみが多くなったという人は多く、このままダイエットを続けて本当に大丈夫なんだろうかと心配になってしまよね。
ダイエットでめまいや立ちくらみが多くなる原因はある程度明確で、具体的な対策があります。
今回の記事では、ダイエット中に起きるめまいの原因を整理して、明確な5つの対策を解説していきます。
ダイエットで起こるめまいや立ちくらみの原因は?
ダイエットが原因で起きるめまいや立ちくらみは、次のどれか、もしくは複数が該当する可能性が高いです。
- 栄養失調による低血圧・脳貧血
- 自律神経の乱れ
- 低血糖
それぞれ簡潔に解説していきます。
ダイエット中のめまいの原因①低血圧・貧血
まず一つ目に挙げられる原因は、低血圧、貧血です。
ダイエット中の過度な食事制限によって、血液を作る材料が不足し、貧血を引き起こします。
特に貧血症状を起こしやすいのは、タンパク質不足や鉄不足です。
女性の方は、生理中の出血などによって貧血になることがあります。普段は生理中でも貧血にならない人でも、ダイエットによって栄養不足となると、貧血が起こりやすくなります。
ダイエット中のめまいの原因②低血糖
ダイエット中のめまいは低血糖状態になることによっても起こります。低血糖状態は、
- 過度な糖質制限
- 不規則な食事時間
- 食べたり食べなかったり食事量にムラがある
などによって引き起こされます。めまい以外に、強い眠気、だるさ、動悸、冷や汗、疲労感などの症状もある場合は、低血糖状態になっている可能性が高いです。
低血糖は言い換えれば、脳の栄養となる糖質(ブドウ糖)が不足している状態であり、この状態が続くと、さらに重篤な症状を引き起こしてしまう可能性があります。
慣れない運動も低血糖の原因に
低血糖は、不慣れな運動によっても起こります。これまで運動する習慣があまりなかった人がいきなり激しい運動を行うと、糖質の消費と供給のバランスが調整しきれず、糖の大量消費によって低血糖に陥ることがあります。
運動による貧血は、有酸素運動などの緩やかな運動よりも糖を消費しやすい筋トレやダッシュなどの無酸素運動によっておこりやすいです。
ダイエット中のめまいの原因③自律神経の乱れ
3つ目に考えられる原因は、自律神経の乱れです、自律神経の乱れは様々な要因で起こります。先ほど言及した栄養不足や低血糖も一つの要因です。
またダイエット中のストレスも自律神経の乱れにつながります。空腹が強くて寝つきが悪くなったり、眠りの質が低下することによっても起こります。
女性の場合は、更年期にホルモンバランスが乱れることによっても自律神経の乱れが起こりやすくなりますが、ダイエット中は、さらにその症状を発症する可能性が高まります。
自律神経が乱れると、耳(三半規管、耳石器)からの平衡感覚の情報、筋肉から情報の不一致が起こりやすくなり、めまいが起きると言われています。自律神経の乱れによってめまいが起こっている場合は、耳鳴りなどの症状も同時に引き起こすことがあります。
めまいがダイエットに与える影響
多少めまいやたちくらみがあっても、ダイエットするのに問題がなければそのままダイエットを続けようと思う人、逆に、ダイエットをこのまま続けていいのか不安になっている人がいると思います。
結論から言えば、めまいや立ちくらみが続く状態でダイエットすることはお勧めできません。
めまいや立ちくらみの原因は、貧血、低血糖、自律神経の乱れなど、放置すればダイエットどころではなく、入院しなければならないような状態になる初段階といえます。
また持続的でなく、リバウンドの可能性が非常に高いダイエットをしている証拠とも言えます。
なるべく早く改善して、症状が出ないようにするのが最善の策です。
太りやすい身体になる前段階ともいえる
もう少しダイエット的な観点で言えば、
- 低血糖⇒インスリンのコントロールが乱れている
- 自律神経の乱れ⇒胃腸機能の乱れ
にもつながります。
インスリンのコントロールが乱れると、栄養吸収か過剰になり、そんなに食べてないのに太る、いわゆる「太りやすい身体」に近づきます。
また自律神経の乱れは、胃腸の活動に大きく影響し、これも、栄養吸収がスムーズに行われず内臓脂肪が溜まりやすい身体になる原因となります。
めまいやたちくらみは、一見ダイエット自体への影響はあまりないように思えますが、実は「痩せやすさ・太りやすさ」と密接に関わり合っています。
ダイエット中のめまいや立ちくらみの対策
ダイエット中のめまいやたちくらみは、取るべき対策が非常に明確です。以下5つの対策を行いましょう。
- 栄養バランスの見直し
- 総摂取カロリーの見直し
- 規則正しい食事時間・食事量
- 運動は徐々に体を慣らす
- 睡眠時間・質を確保する
ダイエット中のめまいの対策①栄養バランスの見直し
めまいの対策としては栄養バランスの見直しが非常に重要です。めまいの原因は、貧血や低血糖です。つまり炭水化物(糖質)やたんぱく質が少なすぎることによっておこりやすくなります。
特に心配されるのは、断糖高脂質ダイエット、糖質制限ダイエット、単品食べダイエットを行っている方です。
栄養バランスは厚生労働省の示す値を参考にしましょう。
- タンパク質13~20%
- 脂質20~30%
- 炭水化物50~65%
上記比率を見て明らかにタンパク質や炭水化物(糖質)が不足している場合は、バランスを見直すようにしましょう。
極端なダイエットをしなくても痩せる
色々やったけど、糖質制限や、断糖高脂質ダイエット極端なことをしないと痩せないと思っている人が多いですが、これは少し誤解があります。
本来体重というものは、そんなにすぐに落ちるものではありませんし、逆に言えば、そんなに急にも増えません。
糖質制限で体重が落ちるように見えるのは、水分量が減るためです。糖質1gに対して、3~4gの水分を保持すると言われているので、糖質制限をすると急激に体重が落ちるように感じます。しかし実際には肝心の脂肪量はそれほど変わっておらず根本的なダイエットにはなっていません。
早く痩せたい!という気持ちは痛いほど分かりますが、栄養バランスを維持しつつ徐々に体重を落とすというのが、健康的で確実なダイエットになります。
ダイエット中のめまいの対策②摂取カロリーの見直し
ダイエット中にめまいが起こるのは、栄養バランスの偏りもありますが、そもそも摂取カロリーが少なすぎる場合も同様です。人によっては体重を落とすために1000kcal以下に摂取カロリーを減らすこともありますが、これは長続きせず、かならずリバウンドします。
どんなに小柄な女性であっても一日の摂取カロリーは1200kcal以上として、必要最低限のカロリーは確保するようにしましょう。
ダイエット中のめまいの対策③規則正しい食事時間・食事量
食事をする時間や食事量を整えることにより、低血糖状態を解消して、めまいを改善することができます。全く食べない時間と、食べる時間の差が激しすぎる、食事の時間がバラバラだと血糖値は徐々にコントロールを失い低血糖状態に陥りやすくなります。
仕事の時間が不規則な人もいると思いますが、食べる時間をなるべく同じ時間にする、食事量を均等にすることによって、低血糖を予防することができます。
ダイエット中のめまいの対策④運動は身体を慣らしながら
なるべく早く体重を落としたいという思いから、いきなり激しい運動を始めてしまう人がいますが、これはめまいを引き起こす原因となります。
これまで運動習慣のなかった人は、いきなり筋トレを何セットもやったり、長時間のランニングをするのではなく、ウォーキング10分程度の軽めの運動から徐々に量を増やしていき、身体が体質の変化に対応できるようにしましょう。
ダイエット中のめまいの対策⑤睡眠時間・質を確保する
めまいの原因の一つである自律神経の乱れを調整するためには、睡眠が効果的です。更年期や生理期間にめまいになりやすいという人は、ホルモンバランスも自律神経の乱れに影響しているので、睡眠が非常に重要になってきます。
睡眠時間が十分に確保できない場合は、睡眠の質から改善しましょう。
- 寝る前に強い光(スマホ含む)を浴びない
- できるだけシャワーでなく湯船につかる
- 寝る前の軽いストレッチ
- 寝る直前に食事をしない
などが効果的です。睡眠の質が上がれば、副交感神経と交感神経の切り替えがスムーズになり、自律神経が整いやすくなります。
ダイエット中のめまい・立ちくらみの原因と対策-まとめ
いかがでしたか?
ダイエット中にめまいが起こる根本原因は、
- 栄養失調・栄養バランスの乱れ
- 過度な運動
- 強いストレス
などが考えられます。
規則正しく、バランスの取れたダイエットをすることによってめまいの症状を改善することができます。
ダイエット中にめまいが起きるという人は、今回の記事で解説した原因を確認して、自分のダイエットには何が足りないのかを認識し、健康的で無理のないダイエットに切り替えましょう。