ダイエット中の頭痛の原因は何!?好転反応?それとも副作用?治し方を詳しく解説
ダイエット中に頭痛になる人は意外と多く、あまりに痛い場合は、このままダイエットを続けてもよいものか迷ってしまう場合もあります。
人によっては頭痛と合わせて、めまいや眠気、嘔吐などの症状が起きる場合もあります。
ダイエット情報の様々な解説を読むと、ダイエット中の頭痛は危険!や逆に好転反応だからダイエットがうまくいっている証拠ととらえる人もおり、対処方法がいまいち分からないという場合も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ダイエット中に起こる頭痛の原因とその対策について分かりやすく解説していきます。
ダイエット中に頭痛が起こる原因
まずダイエット中に頭痛が起こる原因について解説していきます。
ダイエット中の頭痛の原因①血管の拡張・血流の変化
ダイエット中におこる頭痛に関わらず、頭痛という症状自体が様々な要因によって引き起こさせるものであり、慢性的な頭痛などは科学的に明快に答えが出ていないものもあります。
しかし、様々な原因のほとんどが血管の拡張による二次的な影響によるものであることは、なんとなく明らかになってきています。
拡張した血管が脳の三叉神経を刺激して、その結果として頭痛が引き起こさせるということです。
ダイエット中は様々な変化が起こります。
- 食べるものが変わる
- 食べるタイミングが変わる
- 食べる量が変わる
- 水分補給量が変わる
- 運動習慣が変わる
- 睡眠時間が変わる
- 脂肪分解量が変わる
- 血糖値が変わる
ダイエットによって変わる上記のような生活習慣は全て血管の拡張、そして血流に影響を及ぼし、それが起因で頭痛が発症するということです。
ダイエット中の頭痛の原因②自律神経の乱れ
自律神経が乱れることによっても頭痛が発症します。
ダイエット中に自律神経がみだれる原因とは、
- ダイエットによるストレス
- 栄養バランスの乱れ
という主に2つの原因で起こります。
無理なダイエットを行っている場合、その生活自体がストエレストなり、頭痛が起こる可能性はあります。
また栄養バランスが乱れていることによって自律神経が乱れ、その結果として頭痛が起こる場合があります。
自律神経はストレスによって乱れますが、そのストレスによって消費されるタンパク質や、ビタミン、ミネラルが不足していると、自律神経がコントロールしずらい状態になります。
また脳の栄養である糖質が不足することによっても、自律神経の乱れに間接的に影響を及ぼすことがあります。
<加工食品はビタミンやミネラルの吸収を阻害する可能性>
またダイエット中にダイエットサポート食品などを多用している人も頭痛になる可能性があります。加工食品に含まれる食品添加物がビタミンやミネラルの吸収を阻害し、結果として脳がストレスに対処しきれなくなり、頭痛を引き起こすということです。
ダイエットのために自然食品以外のものを食べるようにしている人は、注意が必要です。
断食をやって頭痛になる場合も
ダイエットの一環として断食・ファスティングを行っている人で頭痛の症状を感じる人は多いですね。
断食中はエネルギー源を脂肪に頼っているので、あまり運動してない場合、水分補給が足りない場合は、血中に遊離脂肪酸の濃度が高くなります。遊離脂肪酸が増えるとセロトニンの分泌などに作用し、血管収縮の後に拡張を引きおこし、これが頭痛の原因になることもあります。
断食中に起こる頭痛にはこの他にも様々な可能性が指摘さていますが、基本的には大きく食生活が変わった際に血管に何らかの変化がみられ、その結果として頭痛が起こるというのが大筋といったところです。
最近流行りのオートファジーを利用した16時間断食などのプチ断食も同様です。
糖質制限やケトジェニックダイエットなどでも頭痛が起こる
以前から実践者の多い糖質制限ダイエットや、最近流行りのケトジェニックダイエットなどの断糖高脂質ダイエットも頭痛が起こる可能性があります。
断糖高脂質ダイエットは、血中脂肪が増えることにより、血管拡張がおこり、頭痛を引き起こす可能性があります。
ダイエット中の頭痛の治し方
それではここからダイエット中に頭痛が起こった場合の治し方、対処法について解説していきます。
ダイエット中に頭痛を発症してしまった方の全員が症状を改善するわけではないと思いますが、頭痛の治し方のヒントとしていくつか対処方法を列挙していきます。
ダイエット中の頭痛の治し方のポイントは主に5つです。
- 水分補給をこまめにする
- 栄養バランスを整える
- 加工食品の摂取を中断する
- 有酸素運動を取り入れる
- 十分な睡眠時間を確保する
ダイエット中の頭痛の治し方①水分補給をこまめにする
ダイエット中は血中に放出される遊離脂肪酸量も増えるため、血中に脂肪が多くなります。血管中に脂肪が溜まりやすくなると、血管が拡張しやすく、頭痛を引き起こしてしまう原因となります。
こまめに水分補給を行い、定期的に血流をよくしてあげることにより、血管のつまり、狭くなることを予防して、頭痛を予防しましょう。
血流は体温変化によっても変わるため、できるだけ常温の水を少しずつ定期的に飲むことをおすすめします。
ダイエット中の頭痛の治し方②栄養バランスを整える
頭痛は血管の拡張、自律神経の乱れによっておこります。その両方に正しくアプローチするために栄養バランスを適切に保つことは非常に重要なことです。
適切な栄養バランスはストレスを効率よく解消し、自律神経を安定させます。
また特定の栄養素が極端に多くなったり、少なくなったりすることを防ぎ、血流を安定させます。
まずは色んなものを満遍なく食べることから
栄養バランスをよくすると言ってもどうすればよいのか分からないという人も多いと思います。
最初は以下のような品目を1週間のうちで満遍なく食べるようにすることから始めてみましょう。
- 炭水化物:米、イモ類
- 脂質:肉・魚
- タンパク質:肉、魚、豆類
- ビタミン・ミネラル・食物繊維:野菜・キノコ類・海藻類
バランスよく栄養を補うために、おすすめなのは和食です。和食はPFCのバランスに優れており、いろんな品目を満遍なく少しずつ摂取することができます。
日本人の代謝能力とも非常に相性が良いので、ダイエット中は和食が非常におすすめです。
三大栄養素を整えることから
もう少し数値的なことを指標にしたい人は、三大栄養素のバランスを意識しましょう。
一日の摂取カロリー目標を基準として、
- タンパク質13~20%
- 脂質20~30%
- 炭水化物50~65%(食物繊維18~20g)
三大栄養素のバランスが整っていれば、その他のビタミンやミネラルのバランスもとりやすくなります。
ダイエット中の頭痛の治し方③加工食品の摂取を中断する
ダイエットにダイエットサポート系の食品を利用していて頭痛が発症している方は、一度摂取を中断してみるのも一つの手です。2~3日中断して頭痛が収まるようであれば、ダイエットに使用しないほうが良いでしょう。
加工食品に含まれる添加物との相性が悪く、ビタミンやミネラルの補給を阻害している可能性があります。
ダイエットサポート系食品がなくてもダイエットは可能です。基本的にダイエットは、摂取カロリーと消費カロリーのバランスで成り立っています。
またダイエットサポート系の商品に含まれる栄養素は、ほとんどの場合、自然食品からも摂取可能な場合が多いです。
自分が使用しているサプリメントに期待している栄養素が分かれば、それが含まれている自然食品を調べて十分に補うことが可能です。
通常の食品でも取りすぎているものは一旦中断
通常の食品においても、あえてダイエットのために多く摂取している食品などは、一旦摂取を中断したほうが良い場合もあります。
特に血行促進など血流に関係する類のものはそれが原因で頭痛が起きている可能性があります。
代表的なもので言うと、コーヒーやチョコレートなどカフェインやポリフェノールが多く含まれるものは、血流を左右する効果があるので、摂取のし過ぎは頭痛の原因となることがあります。
ダイエット中の頭痛の治し方④有酸素運動を取り入れる
血中の脂肪を消費し、血液をキレイにするという意味で有酸素運動も効果的です。最近ではダイエットに筋トレをする人や食事制限のみの方も多いですが、脂肪を燃焼する上で最も効果的なのは、やはり今も昔も有酸素運動です。
大量のカロリーを消費するのには、長時間の有酸素運動が必要ですが、まずは量よりも習慣を大切にしましょう。
ダイエットにおける食事と運動の割合は、食事の影響の方が大きいのは事実ですが、運動に全く効果がないわけではありません。
有酸素運動には、
- 血糖値安定の効果
- 脂肪燃焼効果
- ストレス解消効果
- 自律神経安定効果
などが期待されます。消費カロリーという一つの側面で見ると、別にやらなくていいやという気持ちになってしまう人もいますが、それ以外にもダイエットにおけるメリットが沢山あるので、習慣として取り入れるに越したことはありません。
まずは1日10分でもいいので、簡単なウォーキングから始めてみましょう。外に出るのが嫌という方は、自宅で踏み台昇降やYOUTUBEを見ながらダンスするのでもOKです。
有酸素運動すらめんどくさいという人は、簡単なストレッチでもかまいません。身体を動かす習慣を身に付けましょう。
ダイエット中の頭痛の治し方⑤十分な睡眠時間を確保する
自律神経を整えるという意味では、睡眠は非常に効果があります。人間の身体は交感神経と副交感神経という二種類で成り立っています。自律神経を整えるためには、この両方のバランスが非常に大切です。睡眠時間を十分に確保することで、副交感神経が働き、自律神経が安定しやすくなります。
仕事で忙しい人も多いと思いますが、今よりも30分~1時間でもよいので睡眠時間を確保するように努めましょう。
<睡眠の質も大切>
睡眠の長さと合わせて、睡眠の質も重要です。睡眠の質を高めるためには、
- 日中しっかり日光を浴びる
- 寝る直前に食事をしない
- しっかりお風呂につかる
- 布団の上で簡単なストレッチ
- 寝る前は強い光を浴びない
ということが大切です。そのほかにもできることはたくさんありますが、まずは上記ポイントを意識してみてください。
ダイエット中の頭痛は好転反応?それとも単なる副作用?
ダイエット中の頭痛を好転反応ととらえる人もいますが、短絡的に「好転反応キター!」と捉えるのはよくありません。
日常的に頭痛が起こることは、単純にストレスになりますし、ならんかの悪習慣が影響している場合が多いです。
ダイエットにおいては、栄養不足、栄養の偏り、水分不足、睡眠不足、運動不足、ストレス過多などによって頭痛が起こりやすくなるので、好転反応ととらえるよりも、自分のダイエットが本当に正しいものになっているかを再確認するきっかけととらえたほうが良いでしょう。
ダイエットが原因でない頭痛の場合もある
自分ではダイエットをしていて頭痛が起こるようになったと感じていても、実際は他のことが原因で頭痛が起こっている可能性もあります。
特に、
- 飲酒量の多い人
- 煙草を吸う人
- 昼夜逆転の生活をしている人
- 食事のリズムが一定でない人
は注意が必要です。これまでの悪習により身体がボロボロになっており、ダイエットをきっかけとして追い打ちがかかる。その結果が頭痛として現れている可能性もあります。
ダイエットがきっかけですが、他の病気や体の不調が根本原因となっている可能性も十分に考えられます。
頭痛の他に、
- 寒気
- 下痢
- 倦怠感
- 嘔吐
など複合的な体調不良がある場合は、特にその可能性を疑いましょう。
1~3日たって頭痛が全く収まらない、むしろ激しく痛む場合がある人は、病院での診察をおすすめします。
ダイエット中の頭痛の原因と対処法-まとめ
いかがでしたか?
ダイエットしていて頭痛がおきるという人は意外と多いです。ダイエットをすると確実に生活に変化が起き、その結果として頭痛という症状に現れることがあります。
ダイエット中に頭痛が起きた場合は、今現在行っているダイエットが本当に正しくできるのか再確認をしましょう。
頭痛が続く場合、症状が悪化している場合、他の体調不良も併発している場合は、病院に相談しましょう。