カロリーメイトダイエットの効果と太らないやり方を徹底解説
カロリーメイトは誰もが知るバランス栄養食品の一つですが、最近では、カロリーメイトをダイエットに活用しようとしている人が増えてきているようです。
しかし、本来はダイエット食品でなく、短時間でもしっかりと栄養を補える高栄養価の食品です。
果たして本当にカロリーメイトはダイエット効果があるのか。
今回はそのあたりを徹底的に解説していきます。
<主な参考>
カロリーメイトダイエットとは
カロリーメイトダイエットは、普段の食生活の中で決められた本数のカロリーメイトを食べるダイエットですが、一般的に実践されているカロリーメイトダイエットは様々で、
- カロリーメイトだけを食べるダイエット
- カロリーメイトと主食を置き換えるダイエット
- カロリーメイトをおやつとして食べるダイエット
などのやり方があります。
痩せた!という人がいる一方で、太ったという人も同じ数ぐらい存在するリスクの高いダイエットでもあります。
カロリーメイトは本当にダイエットに効果的か
まず多くの方が疑問に思ったり、心配していること
「カロリーメイトは本当にダイエットに効果があるのか」という点を解説していきます。
バランス栄養食って、ダイエットには良くないんじゃない?むしろ太るんじゃない?と思っている方も多いはずです。
そのあたりを解明するため、まずは栄養やカロリーを簡単に見ていきましょう。
カロリーメイトの三大栄養素やカロリー
カロリーメイトには、
- ブロックタイプ
- ゼリータイプ
- リキッドタイプ
という三種類のタイプがあります。それぞれ簡単に確認していきましょう。
<カロリーメイト-ブロックタイプの栄養・カロリー>
※一箱(4本)あたり
- エネルギー:400kcal
- タンパク質:8.4g
- 脂質:22.2g
- 炭水化物:42.7g(糖質40.7g・食物繊維2g)
三大栄養素の他には、ミネラル・ビタミン・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・カリウムなどを含んでいます。
<主な原材料>
- 小麦粉
- 砂糖
- りんご加工品
- 卵
- アーモンド
- 脱脂粉乳
- 大豆たんぱく
- 小麦タンパク
- でんぷん
- 食塩
カロリーメイトの三大栄養素は、タンパク質は少なめで、脂質と炭水化物が多めになっています。
原材料にダイエットに有効な成分は含まれていません。
ちなみにカロリーメイトには
- プレーン
- チーズ味
- フルーツ味
- チョコレート味
- メープル味
がありますが、どれも栄養バランスはほとんどかわりません。
<カロリーメイト-ゼリータイプの栄養・カロリー>
※1袋(215g)あたり
- エネルギー:200kcal
- タンパク質:8.2g
- 脂質:4.4g
- 炭水化物33.2g(糖質33.2g・食物繊維2g)
<主な原材料>
- 砂糖
- 乳製品乳酸菌飲料
- ホエイタンパク質
- デキストリン
- 食用植物油脂
- ゼラチン
- 難消化性デキストリン
- 寒天
ゼリータイプはブロックタイプと栄養組成が変わり、基本的は炭水化物が主体で脂質は少なめとなっています。たんぱく質の比重も多くなっています。原材料にはダイエットに良いとされる難消化性デキストリンが配合されています。
<カロリーメイト-リキッドタイプの栄養・カロリー>
※1本(200ml)あたり
- エネルギー:200kcal
- タンパク質:10g
- 脂質:4.4g
- 炭水化物:31.1g(糖質28.6g・食物繊維2.5g)
<主な原材料>
- デキストリン
- 乳タンパク質
- 食用植物油脂
- ゼラチン
- 砂糖
- 難消化性デキストリン
リキッドタイプはゼリータイプと栄養組成が似ていて、炭水化物が主体です。たんぱく質に関しては、ゼリータイプよりも若干多めとなっています。
カロリーメイトを食べるだけでは効果がないどころか太る可能性の方が高い
カロリーメイトの栄養バランス・原材料を見る限り、太ることはあっても、痩せることはなさそうに見えます。
ゼリータイプ、リキッドタイプは難消化性デキストリンが含まれており、ブロックタイプよりはダイエットに良さそうですが、これを飲めばダイエットできる!と言えるレベルではありません。
カロリーメイトダイエットのメリットはカロリー管理のしやすさにある
カロリーメイトの栄養素・カロリー・原材料を見れば、デメリットだらけで、本当にダイエットできるのか、ますます疑問になってきますが、メリットもあります。
それはカロリー管理の簡単さです。
通常のダイエットでは、実際どのぐらいカロリーを摂取しているのか把握するのは至難の業。毎回食事量を測ることはめんどくさいですし、その時の食欲や空腹感によってどうしても変化してしまいます。食事制限をしているようで、実は食べすぎてしまっているということがよくあります。
ダイエットしているつもりでも、実はまったくダイエットになっていなかったということもありますよね。
その点、カロリーメイトは一本当たりのカロリーが明確になっており、決して食べすぎることはありません。
自分の摂取しているカロリーを正確に知ることができれば、食事制限もしやすくなります。
栄養バランス的にはダイエットには向いていないものの、カロリー管理を簡素化することができ、
消費カロリー>摂取カロリーのバランスを保ちやすくなります。
カロリーメイトダイエットは栄養やカロリーに無頓着な人ほど効果を期待できる
カロリーメイトダイエットは、これまで全く食事について気を使ってこなかった人に特に効果のあるダイエット方法です。
男性の方は、これまで自分が一日にどれだけの脂質や炭水化物を摂取しているかなど細かく気にせずに、好きなものを飲み食いしてきた結果、太ってしまったという人が多いのではないでしょうか。
ダイエットを始めたいけど、これまでカロリー管理なんてしたことがないし、どうすればいいか分からないという人ほど、カロリーメイトダイエットは効果を発揮します。
カロリーメイトダイエットを成功させるやり方
ここからは、カロリーメイトダイエットのやり方を解説していきます。
炭水化物と脂質の多い食品でダイエットを成功させるためには、ルールが重要です。
やり方をしっかり確認していきましょう。
今回のカロリーメイトダイエットのやり方ではブロックタイプのカロリーメイトを利用します。
ポイントは5つ。
- 朝はカロリーメイト2本
- おやつの時間に2本
- 昼食・夕食は野菜とタンパク質中心に
- 炭水化物・お菓子・清涼飲料水・油物は避ける
- 一日20分以上の有酸素運動
それぞれ見ていきましょう。
カロリーメイトダイエットのやり方①朝にカロリーメイトを2本食べる
まず朝にカロリーメイトを2本食べます。朝のカロリーメイトは適度にカロリーを補給し血糖値をあげてくれるため、一日の血糖値を緩やか変化に保ってくれます。血糖値が安定すると、インスリンの分泌が減り、結果として脂肪の付きにくい身体になります。
カロリーメイトダイエットのやり方②おやつの時間に2本食べる
おやつの時間にカロリーメイトを2本食べましょう。おやつの時間というのは、だいたい15時~16時ごろ。この時間帯はお昼ごはんで上がった血糖値がおちつき、血糖値が平常時の状態に戻る時間帯です。お昼ごはんが少し遅めという人は、食後2~3時間を目安にカロリーメイトを食べてください。
カロリーメイトには炭水化物と脂質が多く含まれているため、血糖値が高い状態で食べてしまうと、カロリーがそのまま脂肪として蓄積されてしまいます。
必ず小腹の減っている時間帯に食べるようにしましょう。
夕方にカロリーメイトを食べておくことで、夜の空腹感を軽減することができ、夕食の量を調整しやすくなります。
カロリーメイトダイエットのやり方③昼食と夕食は野菜とタンパク質を意識した食事
カロリーメイトダイエットは昼食と夕食の取り方が肝心です。朝食とおやつにカロリーメイトを食べることによって、炭水化物と脂質に関してはある程度満たされていますが、タンパク質と食物繊維が足りず、それからビタミン類も少し不足しています。
食物繊維とタンパク質、ビタミン類を補うためには、
- 野菜(葉物野菜)
- 大豆類
この2つが効率的です。
カロリーメイトだけで一日400kcal摂取しているので、残りは、夕食と昼食で野菜とタンパク質中心の食材をベースに摂取するようにします。
仮に目標体重が50キロの男性の場合は、一日のカロリーの目安が1600kcal程度なので、昼食と夕食に野菜とタンパク質中心の食事で、残りの1200kcalを摂取するようにします。
夕食はなるべく少なめに、昼食は多めにする感覚で食べるとよりダイエットに効果的です。
カロリーメイトダイエットのやり方④炭水化物・油物・お菓子・清涼飲料水は避ける
カロリーメイトダイエットにおいては、(カロリーメイト以外の)炭水化物・脂質・お菓子・清涼飲料水はとらないようにします。
清涼飲料水・お菓子を食べると消費カロリーと摂取カロリーのバランスが大きく変わってしまいます。またカロリー管理も難しくなり、もはやカロリーメイトダイエットではなくなってしまいます。
カロリーメイトダイエットにおいては非常に重要なルールなので、必ず守るようにしましょう。
炭水化物と脂質については、カロリーメイトだけで十分な量を摂取できているので、体調が悪くなるなどの心配をする必要はありません。これがカロリーメイトダイエットのいいところでもあります。
カロリーメイトダイエットのやり方⑤一日20分以上の有酸素運動
今回解説しているカロリーメイトダイエットでは、炭水化物量についてはダイエットできるちょうどよい量に調整できていますが、脂質に関してはちょっと多いかなぁという具合です。
カロリーメイトだけで見れば一日の基準値をオーバーしていませんが、他の食事でどうしても摂取してしまう脂質も考えると基準値をオーバーしてしまうこともあり得ます。
また、これまでの食生活であまり脂質を摂取してこなかった人は、脂質の増加が影響して、あまり痩せない可能性もあります。
ダイエットの前の食生活よりも脂質がちょっと多い気がするという人は、20分程度の有酸素運動を取り入れましょう。カロリーメイトで増加した脂質を消費してあげるイメージです。
運動はウォーキングがおすすめです。純粋に脂肪を燃焼する有酸素運動であり、運動が苦手な方でも比較的継続しやすい運動だからです。ウォーキング以外でもよいですが、激しすぎる運動をせずに、軽めの運動をできるだけ毎日取り入れるようにしましょう。
カロリーメイトダイエット1週間でどのくらい痩せる?
これまでどのような生活をしていたかによって、1週間でどの程度痩せるかは個人差がありますが、もともと食事も運動も気にしてこなかったという人は、1週間でも2キロ程度の減量は見込めます。
もちろん2キロというのは脂肪だけで落ちたわけではなく、これまでの生活で溜まりやすかった水分や宿便が解消することも含めての減量幅です。
カロリーメイトダイエットの注意点
効果やり方は以上になりますが、ここからは少し注意点を解説します。
カロリーメイトダイエットをやるうえでは以下4つのことに気を付けましょう。
他のダイエット中ならばカロリーメイトは食べるべきではない
冒頭から何度も申し上げている通り、カロリーメイトは決してダイエット向きの食品ではありません。今回の記事のように、カロリーメイトを考慮して他の食事を調整しないと痩せることは不可能です。
ですから、ダイエット中に何気なく食べてもいいものではないわけですね。今回の解説のように、カロリーメイトを食べること前提にダイエットメニューを考えれば、かろうじて痩せていくことは可能ですが、それ以外のダイエットには一切向きませんので注意しましょう。
カロリーメイトだけダイエットは絶対にやるな
カロリーメイトは「バランス栄養食」と言われていますが、あくまでも「何も食べないよりは身体に良い」というレベルのもので、完全栄養食ではありません。
つまりカロリーメイトだけを食べる生活は成立しません。
- 便秘
- だるさ
- 眠気
などが起こりやすくなりますし、体調不良になっても何ら不思議ではありません。どうしてもカロリーメイトでダイエットしたいという人は、今回の解説のようにしっかりと不足している栄養を考えたうえで、行う必要があります。
カロリーメイトは必ず単品で食べる。食材の組み合わせはNG
カロリーメイトは非常に素朴な味でもあるので、大好きな人以外は飽きてくる可能性もあります。その際、何かアレンジできないかなぁと考えてしまう人もいますが、あまりお勧めしません。
カロリーメイトは、炭水化物と脂質が豊富な食品なので、一緒に食べたものは、脂肪として吸収されやすくなります。
カロリーメイトは必ず単品で、かつ食事間隔を十分にあけたうえで摂取する必要があります。
まとめ
いかがだったでしょか。
カロリーメイトダイエットをやってみようかなぁと思っている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。