「O型ダイエットは肉を食べれば痩せる」はガセ。血液型ダイエットの真実
冒頭申し上げますと、血液型ダイエットは全く根拠がありません。
つまりO型ダイエットだけに限らず、A型ダイエットも、B型ダイエットも、AB型ダイエットも全部根拠がありません。
そもそも血液型ダイエットは20年以上も前に話題になったダイエットであり、提唱されてよりすぐに「根拠なし」の烙印を押されています。
なのに、いまだに大手サイトなどでも血液型別のダイエット方法が取りだたされています。
今回は、この矛盾しかないダイエット方法を徹底的に論破します!もうこれ以上間違ったダイエット方法を流布しないためにも。
O型ダイエットとは
O型ダイエットとは、O型にあった食生活をすることによって痩せていくとされるダイエット方法で、海外ではファドダイエット(商売目的のダイエット)とも皮肉られているダイエット方法の一つです。
提唱者によると、O型は世界最古の血液型であり、このころの時代に人類が食べていたものに近いものを食べることによって、代謝がスムーズになり痩せやすいということなのだそう。
しかし、このO型ダイエットの理論はすでに破綻しているんです。
O型ダイエットがガセの理由①O型は最古の血液型ではない
なぜダイエットの理論が破綻しているのか、それは、世界最古の血液型は、O型ではなく、A型という説が有力だからです。
つまり仮に、血液型が誕生した時代の食生活に合わせることがダイエットに効果的だったとしても、O型ダイエットが前提とする世界最古の血液型ということ自体が誤りである可能性が非常に高いということです。
O型ダイエットによると、
「最古の人類は狩猟生活をしていたため、肉を食べていた。そのことからすると肉類の代謝がもっとも身体にあっており、ダイエットしやすい」ということですが、そもそも最古の血液型であるかが疑わしい以上、O型誕生時に果たして肉中心の生活だったのかということ自体に疑問があります。
O型ダイエットがガセの理由②当時食べていたものを根拠にするなら太るのでは?
これもそもそもの矛盾点です。
血液型が誕生したころ食べていたものにあった食生活をするというのが血液型ダイエットの根拠となっていますが、これ自体がどうもおかしい。
というのも、今でこそ飽食の時代で、痩せる=健康になっていますが、昔は太っている方が健康だったはずです。
「たくさん食べられるものを蓄えられやすくする」というのが生命維持に欠かせない仕組みだと思います。
ですから、当時食べていたものはが相性がいいという話までは、肯定したとしても、それで太ることはあっても、痩せやすくなるということは、普通に考えられないですよね。
O型ダイエットがガセの理由③食事の相性についての科学的根拠がゼロ・矛盾多数
O型ダイエットについては、食べてもよいものと、そうでないものが存在しますが、まったくと言っていいほど科学的根拠が存在しません。
O型ダイエットの食事について一覧で見てみましょう。
O型ダイエットの食べていいもの一覧
- 肉類:ラム肉や牛肉など脂肪分が比較的少ないお肉
- 魚介類:たら、ぶり、サバ、イワシ、金目鯛
- 野菜類:ブロッコリー、ほうれん草、かぼちゃ、玉ねぎ、しょうが、パセリ
- 果物類:バナナ、パイナップル、プラム、いちぢく、プルーン
- 卵・乳製品:バター
- 豆類・ナッツ類:小豆、豆乳、うずら豆、くるみ、カボチャの種
- 油脂:オリーブオイル、亜麻仁油
- 香辛料:カレー粉、赤唐辛子
O型ダイエットの相性の悪いもの一覧
- 穀類:ふすま、胚芽、そば、小麦製品
- 肉類:豚肉、ハム、ベーコン
- 魚介類:たこ、いか、スモークサーモン
- 野菜類:きゅうり、しいたけ、じゃがいも、とうもろこし、白菜やキャベツなどのアブラナ科
- 果物類:みかん、オレンジ、いちご、キウイ、ココナッツ
- 乳製品:ヨーグルト、牛乳、アイスクリーム、チーズ
- 豆類・ナッツ類:レンズ豆、赤インゲン豆、白インゲン豆、カシューナッツ、ピーナッツ
- 油・調味料:コーン油、べにばな油、ひまわり油、酢、リンゴ酢、ケチャップ、こしょう
それぞれの食材の栄養素が違うにも関わらず、O型に相性のよいものと、そうでないものを分類することが本当に可能だと思いますか?
乳製品は相性が悪いと言っておきながら、バターはOK・・・
くるみは相性がいいけど、ピーナッツは相性が悪い理由・・・
何一つ解説されていません。もはや、肉類がいいとかは、関係なくなっていますよね。
血液型ダイエットで成功したという人もいるが・・・
ここまで解説した理論の破綻とは裏腹に、血液型ダイエットを成功した!という人もいます。しかし口コミに関しても非常に怪しい点が多いです。
血液型ダイエットの成功例1
「血液型ダイエットを参考にして、肉とパンをやめましたら驚くほど、痩せました!」
⇒炭水化物とタンパク質の摂取量を減らしたらどの血液型でも痩せる可能性は高いです。
血液型ダイエットの成功例2
「乳製品をやめて、野菜をたくさん取るようにしたところ、自然に痩せていきました」
⇒これも上記の指摘と同様、明らかに摂取カロリーが変わるため、どの血液型でも痩せます。
血液型ダイエットの成功例3
「ラーメンのラードが大好きでしたが、血液型ダイエットの通り、ラーメンのラードを抜きにして、一日あたり1200kcalにしたら痩せました!」
⇒一日1200kcalにしたら、たいていの人は痩せます。
かなりリサーチをしましたが、「まさしくそれは血液型ダイエットのおかげだね!」と断言できる口コミはゼロ!でした。ゼロです。
O型ダイエットは効果なしが結論
以上のことから、O型だからと言って、ダイエットに合う食材があったり、血液型ごとに相性のよい食材があるというのは非常に怪しい説だということがお分かりいただけたかと思います。はっきり言って効果なしです。
理由は3点。
- そもそも理論自体が矛盾している
- おすすめの食材・相性の悪い食材も科学的根拠ゼロ
- 成功例を見ても、血液型に関わらず痩せるダイエットをしている
ということになります。
大手サイトでいまだに、血液型ダイエットを紹介しているところがありますが、全て根拠なしですので、惑わされないようにしましょう。効果ありません。
おまけ 遺伝子ごとの食事については科学的根拠あり
血液型ごとのダイエット方法はガセネタばかりですが、遺伝子の系統ごとに相性のよい食生活があることは分かっています。
(参考)日本医療研究開発機構・ゲノムの違いが代謝物に与える影響の一端を解明―500人規模のメタボローム解析・ゲノム解析が明らかにする 代謝の個人差と病気への感受性―
血液型別のダイエットを信じるなら、最新の理論の遺伝子ごとのダイエット方法を試された方が、科学的な裏付けもあり、確実だと思います。
ダイエット用の遺伝子検査キットで最もポピュラーなのは、「遺伝子博士」という検査キットです。
血液型よりもよっぽど信ぴょう性が高いです。
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